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その力は俺を選んだ 何も出来なかったと嘆いていた俺に使命を与えた 俺に何が出来るのか今はわからない だけど進もう 護るべき者の道標となるために・・・
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【Fly High】(2)
今年の流星観察は大所帯
俺はそれが嬉しくて堪らない
皆それぞれに星空に興味を持ってくれたから
「よし、流星が流れるまで星座の話をしよう」
「琴座は琴の名手だった男が冥界へ亡き妻を取り戻しに行く話だが…」
「白鳥座の白鳥は大神ゼウスが…」
「鷲座にはいくつかの話があるんだ…」
夜空を指しながら説明する
流星が出始めると空を見上げる
一度見つけると目が慣れるようだ
「今のは明るかった。皆見えたかい?」
「おっと、あれは火球クラスだな。大きかった」
思わず飛び出した部長に少し苦笑する
でもその気持ちわかるぜ。と心の中で呟いて
それぞれに今夜はどんな感想を持っただろうか
いい経験になってる事を流星に願った
星が降る
思いを寄せる人へと
受け止められるか否かはその星次第
見事に受け止められ
その人の心で輝き続けることを願って
また一つ、星が降った
【星奏】で参加
「皆既月食を皆で見る事が出来るのは嬉しいことだな」
スポットに到着すると、一番いい場所を探して仲間の分の席を確保する
俺は簡単に一緒に来た仲間に皆既月食の仕組みを話してから夜空を見上げた
徐々にかけ始め暫くすると赤銅色になっていく月
いつもとは違う夜を演出する月…
「前回の皆既月食の時も見たけれど、本当に妖しく赤くなるものだよな」
天体観測の間はどうしても言葉が少なくなってしまう
ふっと我に返り、仲間に少し苦笑い
「すまない、月に見とれていた。そうだ、ジュースを持ってきたんだ。飲むかい?」
皆が頷けは、好きなのを選べよ、と袋を渡す
「光り輝く満月も心奪われるが妖しい赤い月もまたいいものだ」