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その力は俺を選んだ 何も出来なかったと嘆いていた俺に使命を与えた 俺に何が出来るのか今はわからない だけど進もう 護るべき者の道標となるために・・・
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やちむん器作り体験に【星月夜大学組】で参加
ふむ、沖縄の伝統焼物は『やちむん』というのか
ちょっと舌をかみそうな名前だな
俺はカップにしよう
形は湯呑としても使えるような形で
時間があれば二つ、義妹と俺のを作ろう
ワイン色の花柄を義妹用に
自分のは森をイメージした緑に
他の3人が何を作るのか気になりそっと覗き込む
(ほう?それぞれに個性が出るもんだな)
大胆だったり繊細だったり面白かったり
「俺のはシンプルにまとめたんだ」
「これだと湯呑っぽくも見えるだろ?和洋折衷だな」
「うん、なかなかだ。皆のはどうだい?」
出来上がったものを見ながら評価しあって…
いい思い出がここにまた一つ、男4人の友情に心の中でサンキュと呟いた
「風樹~、いる?」
【星月夜】寮の団欒室。
のんびりとテレビを見ていた風樹に、蓮花が声をかけてきた。
風樹が肯定の返事をすると、彼女は目の前に1通の手紙を渡した
「ママ達から手紙。たまには帰ってらっしゃいって…」
手紙は蓮花の母親で風樹の乳姉弟である、雨月風花からだ。
内容は蓮花が言った内容でほぼ間違いないのだが・・・
「ん?これなんだ?」
風樹は封筒の中に入っている三つ折りのパンフレットを見つけた。
それはどうやら花火大会のパンフレットらしい。
「へぇ、湘南で花火大会か。」
湘南海岸は彼等の実家である鎌倉から江ノ島電鉄で出かけることができる…
「…蓮。花火、見に行ってみたいか?」
「うん!」
風樹の問いに即答する彼女。
「じゃぁ、家に帰るの?浴衣着れるね?」
「そうだな、浴衣着て下駄はいて・・・だな」
やったー!!とはしゃぐ蓮花。しかし、ハッと思い出したように風樹の顔を見た
「ねぇ風樹…クラブや友好の皆も一緒に行けたら、もっと楽しいよね?」
ふっと顔を上げる風樹・・・
暫くして蓮花の顔を見てにっこりと微笑んだ。
「蓮、ナイスアイディアだ。ちょっと姉貴に連絡とってみるか…」